0.はじめに
こんにちは。
都内でエンジニアをしている、@gkzvoiceです。
本日2020/07/25(Sat)にJuly Tech Festa2020が開催されました。
参加レポートを書くまでが〜
と宣言した言い出しっぺが書かないわけにはいかないので、 (しぶしぶ )参加レポートを書きました!
■注意点
本レポートで書かれている全文は、私個人の意見です。本レポートは、私個人がJuly Tech Festaのプログラム委員をやることにしたワケから、プログラム委員としての活動開始前、当日まで、そして当日に取り組んだことを時系列に書いています。
そして、最後に所感を簡単に記載しております。
登壇資料の取り扱い下記のJuly Tech Festa公式アカウントから告知がされるかと思います。
今しばらくお待ちください。
【2020/07/31更新】セッション別にYouTube動画と資料が公開されている視聴者様のブログ記事のご紹介
【2020/08/04更新】セッション別のYouTube動画と発表資料を公開
1.本レポートでお話しすること
- 2.July Tech Festaとは
- 3.プログラム委員をやることにしたワケ
- 4.プログラム委員活動開始前に取り組んだこと
- 5.開催当日までに取り組んだこと
- 6.開催当日に取り組んだこと
- 7.プログラム委員として参加しての所感
- 8.最後に
- 後日談.SpatialChatを使ったYouTubeのパブリックビューイング化の検証報告
- 後日談2. 当日担当したTrack Bの登壇資料感想文
- 参考資料
2.July Tech Festaとは
- インフラエンジニア向けの話題を主に扱う技術カンファレンス
※内容がインフラ寄りな印象なのは開催した当初、インフラ系の方が運営スタッフと
して多く関わっていたため。
今では「JTFといったらインフラ!」という印象を持っていただいているので、内容
がインフラ寄りとなっているというのもある。- 名前が「July Tech Festa」である理由は、7月最終金曜日が「システム管理者の日」
であることから
※会場の都合等で6月や8月開催になったり、昨年は12月開催になってしまったが、
今年は7月に開催することが出来た。
「July Tech Festaがやって来る!今年の見どころをご紹介!」「ITインフラエンジニアの祭典 『July Tech Festa』 が今年も始まります」より筆者再構成。
■今年のテーマ
Extend Your Engineering Life!- オンラインなので、地域にしばられない。
- 遠方からも参加できる。
- 東京に住んでいない人も、海外にいる人も講師をやってもらいたい。
- 働き方を支える技術を紹介してください。(- 技術カンファレンスだから技術セッションもアリだよねということで、CFPは技術セッションも応募しているよーと告知していた。)
3.プログラム委員をやることにしたワケ
■そもそもプログラム委員とは
- ボランティアスタッフ
- プログラム委員の主な役割は、プログラムをより面白いものにするため、プログラムの
採択、表記アレンジメント、登壇者とのコミュニケーション、宣伝などをする※そもそも「プログラム」とは、登壇者様の発表内容のことです。本レポートでも
登壇者様の発表内容のことを「プログラム」と表記していきます。
■プログラム委員に応募した理由
- 登壇者の選定にあたり資料を先行して読み込むことができること
- オンライン開催のノウハウを吸収すること
資料を先行して読むということは実業務ではなかったので、目的は後者のみ達成できました。(プログラムの採択時には、登壇者タイトルや概要などが登壇者様から送っていただいていた。)
■オンライン開催のノウハウに興味を持つきっかけ
こちらは、参加するか判断するタイミングでInfra Study Meetupの配信トラブルをYouTubeライブ上で目にしていたことでした。
本勉強会は2020年4月24日(金) 19:25より、YouTube Live を用いてオンラインで開催しました。
発表者には Zoom ミーティングを用いて画面共有および発表していただき、その様子を配信ソフトを介した上で YouTube Live で配信するという構成です。配信開始直後の19:25〜19:35の間、YouTube Liveでのライブ視聴が不安定となる事象が発生しました。
「なぜ Infra Study Meetup運営は配信トラブルを引き起こしてしまったのか」より
収穫については、7.運営スタッフとして参加しての振り返り
で触れますが、「配信方法」の一つのカタチを目の当たりにすることが出来たことは何物にも得難い
と自信を持って言えます。
4.活動開始前に取り組んだこと
応募してから初回のミーティングまで時間があったので、以下の2点について調べていました。
■これまでJTFではどういったことがおこなわれていたのか知る
2013年から毎年開催されているので、その年ごとに、公式サイトと感想ブログのリンク、そして個人的に印象に残ったことをscrapboxにまとめた。 →jtf-log/overview https://scrapbox.io/jtf-log/overview
■これまでおこなわれてきた技術イベントのレポートに書かれている教訓を知る
下記のとおり印象に残ったところを引用したい。
羅列したものを見ると、やることが多すぎてワケがわからなくなりそうだけど基本的には
「最終的にアウトプットするもの」を洗い出して公開日を設定してリスト化し、それを逆算していくという形でまずはスケジュールをひいて優先度が高いものから検討をしていく。
(中略)
祭りを生み出すパワーは膨大で時に疲れちゃうこともあるんだけど、このYAPC::Asiaという祭りで培われたものはインターネットの一部またはそのものを作り出し、最終的には自分たちの手元にまた帰って来る。
なに言ってるかわからないと思いますがそういうものなんです。
「エンジニア1000人が参加した YAPC::Asia 2013 で運営事務局長として行った全てのこと」より
このように準備万端のつもりで初回ミーティングに望んだのですが、杞憂に終わりました笑。
スムーズに進みすぎて少し不安を覚えていたというのは今だから言える話です。
運営スタッフのみなさんにはおんぶにだっこでした。。
何度感謝してもしきれません。
また、ここで引用した、「技術イベントのレポート」
については、所感で書くこととリンクしているので、詳細はそちらに譲ります。
5.開催当日までに取り組んだこと
■開催当日までに取り組んだこと時系列一覧
■プログラムが決まるまで - 2020/4月下旬 初回ミーティング@Zoom
毎週定例 - 2020/5月 プログラム公募
YouTube視聴申し込み告知 - 2020/6月中旬 プログラム採択 - 2020/6月下旬 プログラム公開と担当プログラムの割り振り
担当したプログラムが知られるようにSNS等で宣伝等、PR活動 ※このころ、配信方法も決まったような。■開催当日まで - 2020/07/02 【プレイベント】July Tech Festa 2020
https://techfesta.connpass.com/event/177160/
→オンライン開催のオペレーション確認。懸念点探し。 - 2020/7月初旬 ライブ配信運営練習 - 2020/7月中旬〜 登壇者様と当日の流れ確認
→ ※このころ、後述するSpatialChatの採用を決めた気がする。
■開催当日 - 2020/7/25 July Tech Festa 2020開催(開催は1日間)
おおむね、文字通り「プログラム」に関わることを取り組んでいたかんじですね。
プログラムが採択されてからも、SNSで配信する際の告知メッセージの作成など「プログラム」関連のタスクを片付けていました。
■配信方法の解説
ちょうどこの頃、 下記のような配信方法が決まったと思います。
プレゼン(by登壇者様) -> 音声と映像出力(by運営) -> Youtube Live(視聴者のみなさんが見る)
配信方法のポイントは、本来登壇者様が行う音声と映像出力
を運営が代わりに引き受けている点です。
これにより、登壇者様は「プレゼン」と「音声と映像出力」のうち、「プレゼン」のみに集中出来るようになったはずです。
音声と映像出力でのキープレイヤーは、OBSというストリーミング配信ツールなのですが、配信や配信画面の構成の設定で沼にハマるとツライです。。
6.当日取り組んだこと
■ 割り振られたトラックの発表を滞りなく終わらるために以下の2つのことを頑張ること。
- 音声と映像出力の設定
→YouTubeの待ち画面からプレゼン共有画面などの変更- 発表の進行役
→各セッションの冒頭と最後にお話
ペアとなり、役割を交互に入れ替えていった。
他にSpatialChatのチャットルーム内の環境整備などそのときそのときに発生したタスクをひたすらプチプチつぶしていました。
7.運営スタッフとして参加しての振り返り
■一番の学び
- windowsサーバー上にzoomを載せることで登壇者にハイスペックpcの用意や当日
の面倒な準備をしないようにするといったアイデア
- また興味本位で自分でも模してイベントで使われているインスタンスをcfnで起動
できるようにしたがったが、rdpを付与するので精一杯だった。- windows難しい。- 検証目的で、CloudformationでWindowsサーバーを立ち上げるスクリプトを
書いたので、よろしければ。https://github.com/gkzz/cfn-win
■楽しかったこと
- 運営側一同でなんとなく掲げていた「peatixチケット申込み枚数1,000枚」を
当日朝、達成した瞬間。
→ アドレナリン全開となり、緊張感が吹き飛びました笑。- セッションをこなすにつれて、登壇者様や視聴者様、運営スタッフとで会話を交わし、みんなで「お祭り騒ぎ」を楽しむことが出来たこと
■良かった点
- ・室内で開催ということで当日の天候に左右されずに開催できたのが精神衛生上よかった
- オンライン開催の配信環境を山崎さん作の仮想環境上に寄せることで、うまくいった環境を複製したり、そうではない環境を検証、その前の環境にロールバックと切り戻しも例年よりラクではなかったのかな?と思う。- お弁当が美味しかった。- 配信場所もアクセス良好な新宿でよかった。これが単一路線しか止まらない駅で、かつその路線で遅延が発生したら、当日のスケジュールが遅れていたと思う。(玉木)
■来年参加するとしたら楽しみなこと
上述した、「エンジニア1000人が参加した YAPC::Asia 2013 で運営事務局長として行った全てのこと」で記載されている以下の言葉の意味を理解するとき
祭りを生み出すパワーは膨大で時に疲れちゃうこともあるんだけど、このYAPC::Asiaという祭りで培われたものはインターネットの一部またはそのものを作り出し、最終的には自分たちの手元にまた帰って来る。
なに言ってるかわからないと思いますがそういうものなんです。
■私が考えた今後の課題
■同時に配信するトラック数が多かった説 - オンラインなので、セッションあたりのキャパシティはほぼ無限なので、トラック
の同時配信数を減らして、次に記載する「登壇中に質問を拾う仕掛け作り」に力を
注げばよかったかも。
■集客活動が足りなかった(対視聴者) - はてなブックマークに多数人気エントリーとして挙がっている登壇資料があった
だけに、当日までの集客活動を頑張っていれば、もっと多くのセッションをライブ
でお越しになられたと思うので悔しかった。
→集客活動の例)登壇者に「資料が出来たら、出来たツイートをしてほしい」と
お願いし、そのツイートを拡散する - 対登壇者向けの集客活動はなんでしょう?汗■登壇中に質問を拾う仕掛け作りが足りなかった - 進行役から視聴者に対して、「質問をTwitterに投稿してほしいと伝える」 - 拾えなくてもsli.doと違い、視聴者にも質問が共有され、「盛り上がっている」
感がもっと醸成できたかもしれない
■Spatial Chatの立ち位置
→Spatial Chatで達成したかった目的の再定義とそれを達成できる代替ツールの確認
→終了直後、懇談会ツールについてアンケートを取ったところ、discordが一番手
https://twitter.com/gkzvoice/status/1286923305992065024?s=20
■チョット気になったこと
■目立った配信トラブルが起きなかった要因について - 登壇者が周到に登壇準備をしてくれたような気がするので、来年もオンライン開催
の場合、どこまで登壇者側で準備していただくか、告知するといいかも知れないと
考えた。 →とはいえ、登壇者にヒアリングしたところ、ノートパソコン1台という方も
いらっしゃったので、OBSをEC2で巻き取っていたことが大きいのかな?
https://twitter.com/gkzvoice/status/1286924576807477248?s=20
■JTF運営側での参加のすゝめ
JTFはイベント運営のベテランが集まった安定感抜群のチームなので、イベントスタッフに興味があるけどどれなら敷居が低いか悩んでいるという方もぜひ手を挙げてほしいです。
8. 最後に
登壇者様、視聴者のみなさん、楽しいひとときを一緒に過ごすことが出来て、楽しかったです。
ありがとうございました!
後日談.SpatialChatを使ったYouTubeのパブリックビューイング化の検証報告
■SpatialChatの導入の目的は登壇者と視聴者が「ゆるーく」話せる場をということだった
■パブリックビューイング話のきっかけ笑
このあと、やるか〜となり、チャットルームを立ち上げ、配信しているYouTubeのライブリンクを貼ろうとするも。。
■SpatialChatでYouTubeが再生できない。。
■しかも「CPUが高くなるから利用は難しい」とご意見をいただく
■JTF2020終了後、検証した調査結果を報告
■とはいえ、うれしいご意見も
■取材は難しいだろうなあ(ぼそ
■SpatialChatの活用方法の考察記事 by @tk4_jj
後日談2. 当日担当したTrack Bの登壇資料感想文
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